「もとはし眼科」の本橋良祐院長は、2017年から2021年まで勤務した東京都西東京市の「西東京中央総合病院」(眼科部長)で、全国的にも珍しい「目」専門のドックを導入し、注目を集めました。
当時、地域の情報誌「タウン通信」(タブロイド判・10万部発行)で、以下のような記事も掲載されています(本文は、画像下)。
※掲載情報は2017年時点です。本橋院長はすでに西東京中央総合病院を退職しています。
記事
記事本文
全国でも数少ない「目」専門のドックをスタート
短時間で「目」の全体が調べられます
西東京中央総合病院・眼科 本橋良祐医師
全国でもそう多くない「目」専門のドックが、西東京中央総合病院で始まった。目全体を短時間でスムーズに調べられ、特に、失明原因上位の疾患を早期発見できるメリットがある。ドック新設の狙いや意義、検査の中身について、眼科医の本橋良祐医師にお聞きした。
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――「目」専門のドックは珍しいと聞きました。なぜ今、新設を?
「長寿化の中で、白内障や加齢黄斑変性など加齢に伴う眼疾患が増えています。また、失明原因上位の緑内障や糖尿病網膜症も、40代、50代の罹患者が珍しくありません。眼疾患は自覚症状が出にくい病気も多いため、早期発見に寄与できれば、という思いで設けさせていただきました」
――どんな病気が分かりますか?
「このドックの大きな特徴は、眼球の前から後ろまで、全体をしっかり検査できることです。特定検診や人間ドックでも目の検査をすることがありますが、たいていは網膜や血管と神経のチェックだけで、これで分かるのは目の2~3割程度です。それに加えてこのドックでは、角膜や水晶体、眼圧、ドライアイ、矯正視力など、目のほぼ全てを調べられます。よほど希少な病気でない限り、このドックで目のことはほとんど分かります」
――どんな人が受ければいいのでしょう?
「目に1回でも不安を覚えたことがある方は、受けていただいたほうがいいと思います。このドックでは、失明原因上位の疾患を早期発見できますし、一度しっかり検査をすれば、過分な不安は取り除けます。また、実は眼鏡のピントが合っていなかった、というだけのこともあります。快適に生活するためにも、早めの検査が有用です。9月からスタートして、すでに30代から80代まで、さまざまな方に検査を受けていただいています」
――具体的な検査について教えてください。
「項目は、屈折検査・精密眼圧検査・涙液層破壊時間検査・矯正視力検査・眼底検査・網膜干渉断層計検査・細隙灯顕微鏡検査・角膜内皮細胞検査の8つです。専門の機械を複数台用いますが、一つの診察室で済むのでスムーズに短時間で終わります。概ね30分程度です。散瞳薬を用いた検査は行いませんので、来たときと同じようにご帰宅いただけます」
――早期発見の重要性を改めて教えてください。
「早期発見が特に重要なのは、緑内障と糖尿病網膜症です。どちらも自覚症状が出にくく、気づいたときには進行期に入っていて、失明のリスクが高くなっています。早めに見つけ、進行を遅らせることが非常に重要です。ほかにも、ドライアイなども放っておくと、眼球がぼこぼこし、急に見えにくくなったりします。検査は簡単に済みますので、ぜひ一度調べてみてほしいです」
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同ドックは5000円で実施。詳しくは左記へ。
【こんな人にお勧め】
・40歳以上
・家族に緑内障の人がいる
・糖尿病、高血圧など
・近視が強い
・かすみ目、眼精疲労、眼痛、 頭痛などが続いている
・メガネやコンタクトレンズが合わない
[患者の皆さまへ]
「もとはし眼科」では、上記記事と同じような「検診」に力を入れていく予定です。
「目」のお悩み、不安のある方は、お気軽に、そして早めにご相談ください。